世界の多数派=反米派と武力対決する道を進む危険な政治家安倍晋三
―ぶつくさ言いながら実は軍国主義を推し進めている公明党―
渋谷 一三
398号(2015年5月)所収
訪米した安倍は米軍と世界各地どこでも共同軍事行動をとると勝手に宣言して、外国との信義上の既成事実としてしまった。国会に一度もかけられていないばかりか、訪米によって国会審議に圧力をかけ、国会をないがしろにする姑息な外交である。
もとより、国会は開催され形式上の審議をされたところで、多数決で強引に可決されてしまうので、日米安保条約体制は文字通りの日米軍事同盟へと改悪されてしまうのだが、『国会の審議』というセレモニー期間を持つことで、堕落したマスコミですら世論を耕す役割を客観的には果たすことが出来る。
安倍の国会ないがしろ策動は断固として弾劾されなければならない。
歯止めをかけるなどと聞いた風な口を叩きつつ、公明党は実は帝国主義日本の武装を推進していることに全く無自覚である。自民党にしたら、子供手当や軽減税率導入などの金でかたがつく飴をしゃぶらせておけば何でも言うことを聞く政治ド素人集団である。
飴をしゃぶって上機嫌になる幼児性は、ときに人々の警戒心を解く独特の役割を果たすので、自民党にとって公明党はなおさら都合のよい装置である。
公明党の選挙協力と小選挙区制なくして、自民党政権は誕生しなかったのだが、公明党には安倍政権を誕生させた原罪意識が全くない。老害を撒き散らして大分市長選にすら敗北している村山が、自社政権を作ったのだから、ぼくちゃんがやってもいいじゃないかぐらいの自覚しかない。
宗教の自己増殖機能の自動によって、立正佼成会と対抗する為に公明党を作った創価学会は、確かに立正佼成会に対し圧倒的勝利を手中にした。だがそのために、池田さんをもないがしろにし、「平和の党」の看板すら食い荒らす自動操縦モードに入り、創価学会そのものの堕落と消滅へと舵を切った。
ここから先も自動的なのだろう。創価学会に未来はない!